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カナダ・バンクーバーで働く保育士現場の様子

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カナダと日本の保育の環境と業務の違い

本当の意味での多様性を受け入れた環境で育つこどもたち。

本当に多くの人種、民族、多種多様な人が生活しており、そのバックグラウンドを持った子どもたちがいます。家での言語も様々。お家で英語以外の言語しか話していない1歳から5歳の子供は英語ができてもコミュニケーションができないこともあります。そして、子どもたちの家庭でのマナーや食事の内容、宗教も様々。食べながら歩くのが当たり前、子供でもビーガン、宗教的にだめなことがあるなどなど、あげればきりがありません。その子の個性も、背景もすべて受け止めて保育をします。家族の構成も様々で、お父さんとお母さんがいる、シングルパパ・シングルママ、ここまでは日本でもありますね。大きく違うのは2つ、同性婚が認められているのでパパとパパ・ママとママに子供というお家があります。

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私が出会ったある女の子は「わたしにはパパはいないけど、ママが4にんいるー」と教えてくれたのですが、最初わからず「んん??それはどうしてー??」と彼女に聞くと、「わたしがちいさいときのママがリコンして、ふたりともサイコンしたらママがふえたのー」と教えてくれました。

家族のかたちも多種多様で、それが自分らしくいられる社会は本当に素晴らしいなといつも感動します。

次に日本ではあまり見られないのは、別人種間の養子縁組です。白色人種のご両親が東南アジア系やアフリカ系のお子様を養子にしている、インド系のご両親が白色人種や日本のようなアジア系のお子様を養子にしているケースなどもよく見られます。


血の繋がりや、人種や性別の壁や偏見を超えてお子様を愛情たっぷりに育てている様子は本当に心が暖かくなる光景ですね。これはカナダならではの一つであることは間違いないです。そのような多様性を理解し、受容し、対応して保育していく力が必要です。

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業務としては日本のような膨大な書類仕事はありません!

書類などに時間を取られない分の時間を保育に集中できる。

1日のログで必要な内容はA4用紙1枚でも足りるほどです。日案や月案もそこまでぎっちり組まれているわけでもなく、園に、そして先生に任されている場合も多いです。

そのため、残業はほぼ99%ありません。これは業種にもよるかと思いますが、多くのカナダの企業で働く人は残業をしません。必要な作業や仕事は業務時間内に済ませることが一般的です。もちろん、休日出勤もありません。

行事などは平日に行い、保護者が仕事を休んで参加することが多いです。なので残業のない終業後、休日は先生たちは自分のために100%時間を使うことができ、十分な休息と、自分を幸せにする時間に使えるため子どもたちへの保育の質も上げることができる最高の環境です。

ここも是非日本もカナダと同じようになって欲しい部分ですね。